獣医師も治療費をもっと下げて運営すれば良いのに…と思ったことがありますが、ペット保険もこれだけ浸透していれば、もう下げる必要も有りませんし、むしろペットがいるなら保険に加入して当然という時が来るのも近いのではないでしょうか。
動物の医療費は動物病院の設備費用、薬代、獣医師はもちろん他のスタッフの給与も治療費に含まれているので高くて当たり前のようで、高い高いと言われている現在でも獣医師のほとんどが割に合わないと思っているようです。これでは今後も治療費が安くなる事はなさそうですね。
保険に加入していなければペットが大病しても高額だろうとなんとか治療費を払って救うか、諦めるのどちらかといった選択しかありません。愛するペットの健康を信じて、そして心から願っていてはいますが、やはり生き物なので先の事は分かりません。
そう思って人間も医療保険や、自分が先立ったら残された人のためにと生命保険に入るのです(まあ、全員が全員ではなく付き合いで加入しているケースも多々ありますけどね)。
人と動物の大きな違いは、保護されるかどうか。例えば、人が瀕死の状態で道端に倒れていたら救急車を呼ぶなりして、まずは治療してもらえます。
とりあえずは保護されるわけですが、動物となると必ずそうして保護されるとは限らず、見殺しにしても罪にはなりません。
人も動物も同じ命なのだと、そこまで掘り下げるつもりはありませんが、ようは愛するペットも「もしも路頭に迷っていても瀕死の状態でも、保護は義務ではない」という動物の括りにあるのが現実です。
そして、その動物にも病院があるけれど高いとなると保険というシステムが導入されて進化を遂げてきましたが、それこそ必要性に応じた商品だと思います。
もしかしたら、人間よりもペットの方が保険の加入が必要なのでは?と感じます。
とはいえ、まだ加入していない飼い主も「この間は病気になって5万もかかったのよ」と、痛い出費さえ半ばかけた愛情の自慢のように言うのですから必ずしもどの飼い主にも加入は必要という訳でもなさそうです。
治療費はどんなにかかろうが、その時その時なのだから保険は必要はないと言って本当に大きな額を出す人もいますから考え方の差でしょうか。
きっと、そういったタイプの飼い主さんも「健康保険証が無いのだから全額負担」というところを「保険に加入していたから●割で済んだ」となると、必要性は感じるんでしょうね。
「ペット保険に毎月一万も払ってるの」と自慢のように言う人、これから増えそうです。
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ペット保険は必要ない派!
ペット保険は何のためというと、いつ高額な医療費がかかるか分からないのに備えておくということですが、これが必要ない!と加入しない人も多くいます。
というよりも、ペットがいてペット保険に加入していない人の方が圧倒的に多いのです。
私も加入していないのですが、そのうちするつもりですし、必要とも思いますね。しかし私は、万が一にも愛犬が大病を患った時に高額な治療費を払えないのかというと、払えます。
それは、蓄えから。きっと普通に生活していたら家族に何かあった時のための貯金はできていると思います。
ですから、犬コロを救うのに一家が潰れるなど、滅多にないんじゃないかと。こういった理由もあってペット保険の存在は知っていても加入に至らなかったのもあるかと思います。必要ないということで。
ところが、「家族に何かあった時」があるように、貯金だって「何かあった時」なくなるのです。たった一世帯の貯金の額なんて簡単に揺らぎますが、保険会社は簡単には揺らぎませんよね。
その保険会社が全額負担するはずのペットの医療費を負担してくれるのだから保険をかけるのでしょう。
そこを必要ないと言うと、悪い事は考えない主義といいますか、高額な治療費を要する災難が降りかかるとは思ってもないからでしょうか。
もしくは、ペット(動物)に手術や入院など必要ないということでしょうか?謂わば自然に任せるということでしょうか?
たまに大都会の駅周辺のホームレスの方が猫や犬を連れていますが、きっとそのタイプであれば「命は自然に散りゆく」と割り切っている様にも見えますから多分、その犬や猫もペット保険など加入していないのでしょうね。
飼い主さんと離れることも少ないでしょうから運命共同体なのかもしれないですし。まあ、とても極端な例ですけどね。
それが普通のご家庭のペットとなると、やはり考え方の違いが大きいかと思います。基本的ににペット保険は掛け捨てですから、もったいない意識がつきものです。
しかも普段から病気や怪我が少なく、獣医にかかった事が少ないのであれは余計にペット保険とは縁が遠く感じるのでしょう。
ようするに、保険という御守り代わりに加入するかしないか…なのでしょうか。その御守りの必要性も、何か起こった時に自分は何ができるか、どうしたいかがわかる人は加入しないのではないでしょうか。
どうであれ、決してペット保険に加入していないけれど高額な治療費をポンと出せるわけではない人が、ペットを愛していないわけではありません。
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