【5歳くらいの雌犬は特に注意!】細菌感染による膀胱炎とは

人間にも膀胱炎はありますが、犬の膀胱炎はほとんど細菌感染により引き起こされます。膀胱は、腎臓でつくられた尿をためておくための器官であり、これを排泄するのが尿道です。

これらの器官は内腔が粘膜で覆われて外部に接しており、外陰部などはつねに細菌に汚染されているので、膀胱炎や尿道炎は細菌感染によるものが多いのです。

とはいえ、多少細菌に侵されても動物の体には自浄作用があるため、健康な犬はすぐに感染症を起こすわけではありません侵入した細菌が強力な場合や、大量に侵入した場合などに感染することが多いです。

また、あまり水を飲まない犬や、あまり排尿をしない犬は、膀胱内に細菌が長時間混入していることになるので、感染しやすいといえます。

犬で最も多いのは大腸菌やブドウ球菌といった細菌ですが、そのほかにも寄生虫やカビが原因になることや、腫瘍や外傷、尿石症なども関与することがあるといわれています。

膀胱炎になると、おしっこに血が混じる、何度もトイレに行くがそれほど尿が出ない、おしっこが終わったあとも尿がたれている、食欲が落ちるなどの症状が現れます。

膀胱炎は慢性化するケースが多く、腎盂腎炎や前立腺炎、尿路結石などを引き起こすことも。膀胱炎になりやすいのは、5歳くらいの雌犬で、犬種はシーズー、マルチーズ、ポメラニアンなど。

治療法には、細菌の繁殖を抑えるための抗生物質を投与します。また、水をたくさん飲ませてたくさん排尿し、膀胱内の細菌を排除することが大切です。

結石がみられた場合は一緒に食餌療法を行ったり、外科手術をして除去したりします。

治療をすれば回復に向かいますが、膀胱炎は慢性化したり再発したりすることが多いため、根気よく治療を続けることが大切です。予防としては、細菌感染を防ぐことが第一

細菌が繁殖しないために、飼育環境を生活に保ち、定期的なシャンプーを行いましょう。排尿をがまんさせないためにも、常にトイレはキレイにし、バランスのとれた食事をすることが予防になります。

尿の色やトイレの回数、量などによっても兆候がわかるので、特にトイレの状況は把握しているようにしましょう。

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犬の細菌性膀胱炎の原因と対策

犬が何度もおしっこに行くものの、少しずつしか出ないとき、もしかしたら細菌性膀胱炎にかかっている可能性があります。

膀胱炎は、犬や猫の尿路疾患の中では比較的よくある疾患で、治りにくいことでも知られています

特に犬では細菌性の膀胱炎がほとんどで、糞便に由来する細菌によって発症します。一般的には、雄は前立腺が細菌感染を防御する機能を果たしているため、雌のほうが発症しやすいといわれています。

膀胱とは、腎臓で作られた尿をためておくための器官であり、尿道はこれを排出するための導管のことです。

膀胱炎とは、人間にもみられる疾患ですが、読んで字のごとく膀胱で疾患を起こしている状態であり、膀胱炎と尿石症を併発することがあるので油断できません。

何度もトイレに行くのに少量しか出ないといった症状のほか、散歩中に何度もおしっこをしようとするのになかなか出ない、血尿が出る、おしっこをするときに変な格好をするように見える、痛がっているように見える、トイレ以外で粗相をしてしまうなどが考えられます。

食欲や元気がなくなる犬もいます。しかし中には、全く症状に現れない犬もいるようです

膀胱炎と尿道炎の症状はとてもよく似ていますが、尿道炎では血尿は尿をする最初の方にみられますが、膀胱炎の場合は尿全体、または尿の終わりに血尿を出すことがあります

犬の場合、圧倒的に膣や陰茎から感染することが多いようです。

糖尿病の尿は細菌が繁殖しやすい状態になっているので特に注意が必要です。

診断をするためには、尿検査と、膀胱のX線検査、超音波検査などを行い、結石や腫瘍の有無を確認します。犬の細菌性膀胱炎の治療は、抗生物質の投与が中心となります。

結石がみられた場合は、あわせて食餌療法を行う場合や外科的な処理をすることもありますし、腫瘍がある場合はその腫瘍に合わせた治療を行います。

良好に治癒することが多いのですが、慢性経過をたどっていると、治療に時間がかかることもあります

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犬の細菌性膀胱炎の予防法とは

犬の膀胱炎は、さまざまな原因によって発生しますが、最も多いのがブドウ球菌や大腸菌などの細菌感染によるものです。一般的に、尿道が細長い雄よりも、尿道が太く短い雌の方がかかりやすいといわれています。

細菌性膀胱炎は慢性でなければ比較的治癒しやすいといわれているのですが、尿路結石が起きやすくなってしまうので注意が必要ですし、慢性経過を辿り治りにくくなることもよくあること。回復した後も、予防をしっかりと行うようにしましょう。

結晶がない突発性膀胱炎では抗炎症剤の投与を行うことで治療しますが、結晶による膀胱炎の場合は、食事療法が行われます

犬にミネラルウォーターをあげていませんか?ストレスを与えているような環境ではないでしょうか。普段の生活で、結晶ができないような環境を作ってあげることが大切です。

犬の細菌性膀胱炎の予防として一番大切なのは、飼育環境を清潔にすることでしょう。細菌の繁殖を防ぐことが大切です。

また、排尿を我慢させないことが必要ですが、犬はトイレが汚れていたら我慢してしまうこともあるので、トイレはいつもキレイにしておきましょう

そして肥満は万病のもと。太りすぎている場合はダイエットをしてみましょう。ふっくらとした犬は可愛いのですが、飼い主のエゴにより辛い病気をさせないようにしてください。定期的に健康診断を受けて、体重管理を行いましょう。

ダラダラと食事をすることも尿をアルカリに傾ける傾向があります。犬の細菌性膀胱炎は排尿の様子や尿の色などに変化が現れるため、比較的早期発見が可能な病気だといえます。

膀胱炎になった犬は、何度もトイレに行くのに少ししかおしっこが出なかったり、排尿をする際に変な格好をするようになったり、血尿が出たり、悪臭がしたりします。

特に、血尿は全体を通して赤みがかっていたり、尿の終わりに血尿を出したりすることが特徴です。排尿回数や、散歩に行ったときの排尿の格好、排尿にかかる時間などを毎日しっかりとチェックするようにしましょう。

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