ペット保険ランキングの1位と2位を見てみると、似たり寄ったりかと思いきや、意外に対称的なタイプのふたつでした。「これだけ払ってるんだから、補償がたくさんあって当たり前」と思うものと、「少額だけど、まあ加入するだけ安心かな?」というもの。まずは、自分ならどっち派?という見方をしてみましょう。
私なら「負担にならない程度に少ない掛け金で」とった後者の方の保険てすね。きっと保険がおりない病気にかかってもなんとか治療費を捻出できると思いますので充分です。
ただ、ちょっとした通院や治療でかかった費用なら保険がしっかりおりてほしいので、最低限の掛け金で良いタイプの保険に加入するつもりです。
しかし、どっちにしても口コミを見ると、補償がついていなかったとか説明を受けていないとか、どこも似たり寄ったりですが、とても貴重な意見です。
周りの加入者に「ペット保険どう?」と聞いたとしても、ペット保険がどうだったかを聞ける程度の病状なのですから他の会社と比べられるような差を汲む事はやや難しいのではないでしょうか。
というのも、本当に大変な時は保険で助かったとしても人に内容を話せる余裕などないのですから。
なので、ひと段落付いた時に書き込んだであろう口コミが見れるサイトで調べると良いですね。「ここの保険はダメ。
補償のつき方が甘い」とか、「こんな時に降りなかった」といった話から、「こんな病気を何度もしたけど、その都度保険が降りて良かった」など、その時の病名や通院状況も見て取れます。
たまに、なんの恨みがあるのか散々こき下ろして書いてあるものに関しては、加入者の誤解によるものやペットの病気や死で、まだ気持ちに余裕が無い時に書いたものもあるかと思いますが、たいていは冷静なレビューです。
申請して降りるものや、病院で支払う時に負担される額が引いてある分しか払わなくていいもの、電話での説明が長くて面倒なものなど見てて面白いくらいです。私もこれから加入する保険を調べているので非常に参考になりますね。
総合的に見て、動物病院の受付にパンフレットが置いてある保険はメジャーであるとともに信用や手厚い補償があることが分かります。きっと加入者数も多く、会社自体充実しているのでしょうね。
ペット保険は隠れ家レストランやヘアサロンじゃないので、宣伝や知名度が決め手とも言えるでしょう。
ランキングのでトップのふたつの口コミから、ご自身のペットはどのタイプで自分もどの保険なら安心か?という選び方で間違いはないと思います。
ペット保険のトラブル
面白いことに、ヘアスプレーや洗濯洗剤の説明書を読まないのと同じように保険の契約書も見ません。という人、多いですよね。私もそのひとりで、自分の加入している保険の内容は詳しく分かりません。
加入する時に説明を受けたのですが、それさえ覚えていません。でも、専門家じゃないのだし皆さんそんなもんじゃないかな?とも思えます。
それがペット保険となれば、もう少し慎重なのではないでしょうか。ただでさえペットの医療費は全額負担だっただけに、保険がおりる疾患や手術など、よく把握していなければ加入した意味がありませんから。
それでもトラブルはあるようですね。よく聞くのが、多額の治療費がかかると診断されてから保険に加入するケース。
これはさすがにレンタルビデオ屋のDVDを傷めてしまい、店頭で店員さんに「今、保障に加入して頂ければ5%の負担で結構です」と言われるのと訳が違うので、診断されてから加入する方も落ち度はあるのでは??とも思いますが、実際のところは獣医師に勧められたとか、保険に加入している人に「今から加入しても補償はつくようにできる」と紹介されて…といった複雑な話で、結局は最終的に「言った言わない」のくだらない話になるようです。
しかし、補償を払うのも保険会社ですし治療費をもらうのも動物病院の獣医師ですし一番しっかりしてなくてはならないのは飼い主さんなのです。
レンタルビデオ屋の保障制度ではないので、事前にしっかりと把握してから加入するに越したことはありませんね。
補償がもらえる疾患ではあるものの先天性だった場合はおりないとか、そもそも説明不足だった例も少なくありません。保険会社の人が説明不足としても、加入時に言ったと主張すれば説明不足の証拠もないので全額負担という形になることも。
どちらにしても、契約書にしっかり書いてあるのだし把握していない方が落ち度はあると思うのですが、こんなトラブルは絶えないようです。
これはペット保険に限らず少し怖いのが、トラブルを長びかせると他の保険にも加入しにくくなることもあります。
どういうシステムで他社の保険にも加入に待ったが入るのかは定かではないですが、おそらくブラックリストのようなものがあるのでしょう。事実、私の周りでもクレーマー体質の人がいて自動車保険にも入れませんでした。
どうやら前に加入していた保険に不満があったのかトラブルを起こして以来、どこも加入を断られているとの事で、こちらが思うよりも保険というのは複雑な造りで、話が拗れやすく厄介な事になりかねないようです。
要するに、しっかり説明を受けて契約書に目を通して内容を把握しなければならなく、かつ保険の世話にならないように心がける事が無難なのでしょうね。
人気のペット保険は?
ランキングで検索すると、人気のペット保険は人と同じでリーズナブルな掛け金で手厚い補償といったところでしょうか。プランが選べるのも良いですね。
1位2位をみると、少々「年間にすると、こんなに払うの?」と思うほどの額ではありますが補償内容が広く、ペットを飼うにあたって介護や老後、元気な今からは想像がつかないにしろ病気になれば必要かな?と思えなくもない細部にわたった内容です。
もう一つは補償内容はちょっと狭いですが、少ない掛け金で補償してくれると思えば加入していてもいいかな?と思うくらいのものです。
このように極端な1位2位の差ですが、ここはペットの保険に関しての意識の違いの表れかと感じます。
面白いことに、この二つを足して割ったような保険が多いのですが、少しパッとしないと言いますか、どこも似たような内容です。
ここが手術が年に2回まで補償してもらえるけれど年齢制限があるとか、ここは通院回数の制限が無いけれど、この病気についての治療は対象外だとか。
誰だって先の事なんか分からないのに似たようで微妙に違うものの中から選んだ挙句に自分のペットにとっては貧乏クジだったら大変だから、究極の選択に賭けた心境が見て取れます。
人間の場合は「保険をかけてると病気にならない」というジンクスを持つ人がいて、まんざらハズレてもいないから不思議ですが、ペットの場合はそうはいきません。
私もペットがいるから分かるのですが、動物は痛いとか苦しいとか言わないぶん、余計にこちらが心配なのですね。
このまま死んでしまったとしたら後悔は一生ついて回るのですから自分の身体ならわざわざ医者に行かないような事でも、ペットはすぐに医者に診てもらうのです。
しかも、ちょろっと診てもらって「はい、大丈夫」と言われて2000円とか。面白い世界です。ホッとする事に出す金額と言っても過言ではないのですから。
この面白い世界に意義を唱えたのがペット保険なのではないでしょうか。そして、その思いや形も様々なもで、一人一人に合う条件で作るうちに何社かペット保険を作り、需要のタイプが2つに集中したものが、極端な1位2位の保険なのでしょうね。
人間の場合は、保険の必要性は分かっていても、喜んで加入している人は少ないのではないでしょうか。付き合いで加入しているケースもよく聞きます。
そこはペット保険と人の保険の違いのひとつで、飼い主自ら進んで入る所です。なので、加入したいけれどどこが良いのか決め兼ねているならランキングを見て加入する保険を決めても損はないかと思います。
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